2011年9月19日

奈良と和歌山、山場を迎える。 ~土砂ダム決壊までの秒読み~





和歌山・田辺の土砂ダム、19日深夜にも満水の恐れ




  ついに来たるべき時が来た。

  和歌山と奈良の土砂ダムは今夜から明日にかけてが山場だ。

  (土砂ダムのライブ映像はこちらで見ることが出来る)



 
  気になるのは、16日からずっと土砂ダム決壊の恐れ、と「恐れ」ばかりを聞かされ続けていること。その割には(当初あと僅か10mm水位が上がれば溢れると言っていたが)、その後の降水量を鑑みてもずいぶん持ちこたえてくれているようだ。
  が、記事にもあるように、ダムが溢れた際の排水路の確保となる緊急工事は遅々として進んでいない。

  もう少し早い対応は出来なかったものか。

  台風12号の被害のあとに、台風15号、16号が続けてやって来るのは13日にはわかっていたはずである。
  (私自身は気象庁の発表を見逃しているが、13日には15号のニュース報道があった)

  赤谷地区に限って言っても、土砂ダムに通じる道路(これを排水路として使用するのだろう)の整備を19日1日で3キロの道のりのうち、1割の約300メートル分を終わらせている。
  13日から始めても7割、12号の被害のすぐ後(6日)から始めていたら3キロの道程すべてが終わっていたはずである。

  いや、いや、そうは言ってもやりたかったが、雨量が多くて工事が中止されたんだよ、と諭してくださることだろう。

  私も、工事が中断されたニュースは聞いたと記憶している。

  だが、国土交通省の関連報道発表を見るとどうも妙だ。

  http://www.mlit.go.jp/report/press/index.html (国土交通省報道発表資料)
  http://www.kkr.mlit.go.jp/typhoon12/index.php (台風12号関連報道のみ)


  台風12号のあとは、緊急調査として、まず現地の写真を撮っている。それから土砂災害の恐れのある緊急区域を定めて、避難指示をすぐ出せるように法改正の追加事項を確認。住民の安全を確保することを第一に考えてのことだが、この台風の多い時期だというのに、次の台風に備えての工事の指示が見当たらない。
  貯水位低下の要請くらいか、(でもそれは12号被害の捜索活動の為だし)、排水ポンプの確保もしているが、(実際の排水工事は?)あとは、ヘリで監視して、監視体制を強化して、先にもあげた緊急調査ばかりである。
  やっと工事着手の文字を見るのは、ニュース報道と同様に16日で、



平成23年台風12号により発生した河道閉塞箇所における緊急工事の実施について




 豪雨により工事を中断した日と同日なのである。

  土砂ダムが決壊した時の為の準備には早くから相当な時間を費やしているくせに、この二次災害(次の台風への備え)への対応はなぜこんなに遅かったのか。
  調査が必要で、どうしょうもなかったとしても、悔やまれるのは、この調査写真の天気の良さである。

土砂災害防止法に基づく緊急調査箇所写真について(9月7日)
台風12号により発生した河道閉塞箇所のヘリによる監視について(9月14日)

  こんな天気の良い日に、何も手を打たずに、写真を撮っていただけだとは・・






 


   震災の時の時の津波の報道と言い、今回の土砂ダムの工事と言い、どうも現政権のまるで被害の拡大を待ち望むかのような対応には、疑問を感じる。腹立たしさを禁じ得ない。

  等とブログを書いているうちに、雨足が激しくなってきたようだ。

  熊野(いや)地区の土砂ダムが、満水まで39センチと迫った!


  今夜は眠れそうもない。