2011年12月25日

あなたがあなたであるために。~浅田真央が逆転V、SP首位の村上佳菜子は3位~




フィギュアスケートの全日本選手権最終日は25日、大阪なみはやドームで女子フリーを行い、ショートプログラム(SP)で2位につけていた浅田真央(中京大)が合計184・07点で2年ぶり5度目の優勝を果たした。

浅田は今月9日に最愛の母・匡子さん(享年38歳)を亡くし、葬儀翌日の13日に練習を再開したばかり。トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)には挑戦しなかったが、SP首位の村上佳菜子(愛知・中京大中京高)を逆転した。鈴木明子(邦和スポーツランド)が179・27点で2位に入り、村上佳菜子は172・69点で3位に終わった。




スポニチより




真央ちゃんが逆転優勝しました!
おめでとうございます。
やっぱり彼女の笑顔を見れるのは嬉しいです。

オリンピックを勝負した「鐘」(ラフマニノフ 前奏曲嬰ハ短調 作品3の2)は挑戦的なプログラムではあったけれど、何より残念だったのは笑顔を見れなかったことでした。




バンクーバー五輪で優勝したキム・ヨナ



思えば真央ちゃんはずいぶんついてないように思います。
キム・ヨナと同世代、同じ時代を競うことになったことで、大会での勝負を嫌韓と反日の代理戦争みたいに扱われたり、それも大衆レベルではなくて、国家戦略的に。テレビ局まで絡んで、味方であるはずの者たちから心無く嘲笑されたこともありました。

フィギュアスケート界でもそうでした。
新しい採点方式で加点を取ることを戦略とした、完成度や演技構成点で差別化を図る選手や監督たちと、昔ながらの技術、技の難易度で勝負する真央ちゃんとはまったく相反して、そしてフィギュアスケート界は前者を支持、真央ちゃんは戦う前から負けが確定していたようなものでしたね。

そして、オリンピックの後、唯一彼女が心の拠り所としていた「トリプルアクセル」は、失われました。
彼女を「差別化」できるものは消えたのです。
追い打ちをかけるような母親の死。

もう踏んだり蹴ったり、どう頑張ればいいと言うのか。たとえどれだけ頑張ろうとも、彼女の未来のすべての努力を無に等しくするキム・ヨナの「最高得点」までありました。(※下記事参照)


真央ちゃんはこれからどうフィギュアスケートと関わり合って生きて行くんだろう。

私は心配していたんです。だからこそ、今日の笑顔は嬉しかった。

ただ嬉しいだけの笑顔じゃなかった。苦しみや悲しみを乗り越えたものしか見せることのできない、まるで恍惚とした笑顔でしたね。

真央ちゃんは笑顔が一番素敵です。そして、「鐘」を見事に演じきった後だからこそ、あなたのキム・ヨナやトリノオリンピックで優勝した荒川静香選手のような完成度の高い演技も、美しい演技も、その笑顔も、殊更光って見えるのだと思います。

試合後のインタビューで、何度も言っていましたね。「アクセルがだいぶ回れるようになってきたから・・」
今シーズン、トリプルアクセルを飛べない事で、真央ちゃんがどれだけ残念に思っているのか、自分を責めているのか、よく伝わってきました。

あなたは、彼女たちと同じ事をして、優勝を勝ち得たというのに。でも、その到達地点は幸か不幸かオリンピックではなくて、あなた自身もそこで終わる気などさらさらない。
キム・ヨナや荒川静香選手を超えようともがいている。

私はそのことがとても嬉しかったです。
真央ちゃんの笑顔が嬉しかったです。

「トリプルアクセル」という翼を取り戻してくれる事を、心より、願ってやみません。

あなたがあなたであるために。










過去記事&※記事

『鎮魂歌、「鐘」を思う』 ~浅田真央さん銀メダルおめでとう~
キムヨナ選手の世界最高得点の意味を考える
それでも挑み続ける浅田真央 ~見識なき2ちゃんねるを国民が支持する日は近いか?~



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