2011年12月28日

さて、哀れなドンキホーテに日本を救ってもらおうか。~「ブラよろ」VS「もしドラ」の自炊代行論争を思う~






この論争両方読んだんだけど、本人たちの著作より面白いよね。

って、本人たちの本も漫画も全然読んでいない私です。

失礼。




ニュース?記事の下に、人気作家二人のナイスな論争(のリンク先)と、私の所感を記しておきます。






「ブラよろ」対「もしドラ」の自炊代行論争ヒートUP


著書の電子データ化を著者らに許諾無しに行う「自炊代行」を巡って、漫画家・佐藤秀峰さんと、作家・岩崎夏海さんの論争がヒートアップしてきた。「ブラよろ」対「もしドラ」の売れっ子作家2人の論争は、佐藤さんの意見に対して岩崎さんが反論し、それに佐藤さんが反論という所まで進んだ。

作家の浅田次郎さんらが原告となり、自炊代行業者2社に対し原告作品の複製権侵害の差し止めを求めて訴訟を起こしたことに端を欲する。

佐藤さんが22日、「自炊代行について」と公式サイト上で、自身も自炊している経験から意見を表明。「作家は自分たちの権利のことばかりを考えて、読者(お客さん)のことを考えていないように思います」などとしている。その上で「僕の著作は自由に自炊も代行もしてもらって構いません」と言い切っている。

これに対して、岩崎さんが25日、「佐藤秀峰さんの本やマンガへの考え方について」と、意見した。

それは「購入した本の使い道は購入者の自由ではありません。まず、読み方からして自由ではありません」などという主張。おまけに「これは冗談ではありません」などと語っていた。

そして27日、佐藤さんは「所有権のおよぶ範囲で、所有物をどのように楽しんでも自由である」などと反論した。

また、法的な解釈としては「黒に近いグレーなのかな、という気がしていますが、訴訟の結果を見て改めて判断したいです」とした。









☆二人の論争はこちら☆

自炊代行について。 (佐藤秀峰)

佐藤秀峰さんの本やマンガへの考え方について (岩崎夏海)

岩崎夏海さんの本や漫画への考え方について (佐藤秀峰)








☆私の所感☆


何だか時代を象徴する論争だなぁ。

国を越えた自由経済圏を作ろうという流れがありますが、あれと同じように感じる。

市場の価値観が第一で、その為ならば文化や伝統もどうなってもいいという考え方も。

消費者が得をするんだからいいだろう、と言う大義名分も。

それの流れを阻止しようとする者たちが、既得権益を守ろうとしていると非難されるところも。

確かに電子書籍化は、出版業界にとっての「破壊的技術」であり、避けられない流れであるかもしれない。
けれど、例えばビジネスとして成り立つからって、遺伝子組み換えの種(ターミネーター遺伝子)をまき散らして、自然界の種子植物を壊滅させてもいいわけじゃないよね。

まぁ例がオーバーだけど、フィルムカメラがデジタルカメラに変わったことと、本が電子書籍になることは少し違うと思う。

物質だけの問題じゃなくて、やっぱりそこに言葉があって、創造主(著者)がいるからかな。



第一、そもそも「言葉」というのは、先人が発明し、発展・継承してきたものです。作者も読者も、それを使わせて頂いているわけですから、これはいわば借り物です。
借り物を自由にしていいわけ、ありません。作家が自由に何でも書いていいわけでないのはもちろんですが、読者だってそれを自由に楽しんではいけないのです。
(佐藤秀峰さんの本やマンガへの考え方についてより抜粋)



また今回訴訟を起こした作家先生は大手出版社にそそのかされただけで、「ドンキホーテ」のような道化師という意見もあったが、これも妙に納得した。

これから、何でも自由化の流れを阻止する者は、国という形を守り、文化伝統の継承を尊び、その中に古来の神をも見るものは、みな道化師か。なるほど。哀れな、時代遅れのドンキホーテ。そう自らを認識していないとやってられないなぁと。




漫画家の佐藤さんが、「法律」と「客商売」、この二つのみを拠り所として反論したのも、妙に興味深かった。


武士(のエトス)VS商人の闘いにも見える。



まぁ、そんなこんなを想いながら、私はジムに行って、どうして知識の継承は手に取れないもの、物質以外のものではだめなんだろう、なんて考えていました。


問題の本質は自炊だの代行だの訴訟や法律はどうでも良くて、「それでも本じゃなきゃダメなんだよ」って、「それでも日本が好きなんだよ!」と同じくらいに強く言うとしたならば、それはなぜ?と。


言葉は先人が発明し、発展継承して来たもの。私はそれを文化伝統であると同時に知識の集大成だと思うのだけれど、どうして手に取れない電子書籍ではだめなんだろうなぁ・・




ちょっとまとまりがなくなったけど、そうそう、そんな訴訟を起こすくらいなら日本の出版業界も電子書籍化をもっと急げとか一致団結して販売プラットフォームを作れとかそんな意見もあったっけ。

なるほど、野田さんも(TPPに)早く参加すればルール作りで日本がイニシアティブを取れると信じているみたいだし、それは大切な意見だと思うよ・・



最後に、論争していた二人が、手塚先生の「ブラックジャック」を例に出すのですね。はじめ、ただ手塚先生が有名な漫画家だからかと思ったんですが、反論する相手の佐藤さんの代表作「ブラックジャックによろしく」を意識して岩崎さんが例に挙げ、それに佐藤さんが応えたんだなぁ、と面白可笑しく読ませていただきました。
反論のタイトルも一緒だしね。
何だか男の人は思う存分言葉を使って言い合って、高尚なゲームをしているみたいで、少し微笑まいような、羨ましいような感じもしました。


二人とも、これからも素敵な作品を期待しています。(読んでないんだけどね)


(これから読もうと思っていますので!)


是非、頑張ってくださいね。







☆ちなみに情報☆
『ブラックジャック創作秘話』はこちらからお読みになれます。(立ち読みあり)


手塚先生はすごいなぁ。。。




にほんブログ村 ニュースブログへ
にほんブログ村