2012年11月15日

3党合意解散前夜に思う。「これは日本とアメリカの関ケ原の戦いだ!」




 「3党合意解散」の解散前夜、永田町が激動している。

 そんな中、野田首相が19日のオバマ大統領との首脳会談で、TPP交渉に参加する意向を伝える見通しとなった。




 野田首相が、カンボジアで19日にも行う予定のオバマ米大統領との日米首脳会談で、環太平洋経済連携協定(TPP)交渉に参加する意向を伝える見通しとなった。

 首相は、交渉参加に向けた日米間の事前協議の詰めを急ぎ、12月にも交渉参加を正式に表明したい考えだ。12月4日公示、16日投開票の衆院選で争点とし、TPP参加に慎重な自民党を揺さぶる狙いもある。

(2012年11月15日14時38分 読売新聞



 首相の解散表明後に離党意向を示した衆院議員は合わせて6人(注・現在7人)となり、衆院の与党会派は事実上、過半数割れとなった。

 一方、民主、自民、公明3党は衆院選挙制度改革について、「1票の格差」是正を先行させることで一致し、解散への環境整備が進んでいる。

 山田氏(山田正彦元農相)は15日昼、都内で記者団に、「民主党を離党する。首相がTPP(環太平洋経済連携協定)推進を言っているので、民主党として戦うことはできない。(参院会派)みどりの風や『国民の生活が第一』など反TPPのところと連携を模索したい」と述べた。

(2012年11月15日14時41分 読売新聞



 石原慎太郎前東京都知事が結成した太陽の党と河村たかし名古屋市長が代表の減税日本は、共同記者会見で合流する方針を表明。石原氏は日本維新の会代表の橋下徹大阪市長と16日に会談し、合流の是非を最終判断する。

 石原氏は15日、みんなの党の渡辺喜美代表とも会い、維新を含めた連携の可能性について協議を進める方針で一致した。

 新党きづなは国民の生活が第一に合流する。

(2012/11/15 21:09 日本経済新聞



 TPPに関しては、前日、「ASEAN」のタイが交渉参加の意向を示した。やはり(18日の)オバマ大統領との首脳会談で表明するそうだ。

 オバマ大統領再選でTPPが加速している。野田首相もその動きに、タイに続け、ということなのだろう。

 自民党・公明党を巻き込んでの3党合意・消費増税の後は、3党合意・解散だ。「ご自身や民主党執行部のみの発想で、党や国民はおかまいなしだ。国民不在の解散だ」とは鳩山元首相の弁だが、私もその通りだと思う。年末に大臣の印鑑ももらえなくて、様々な書類が滞るそうだ。空白期間の国の防衛も心配である。そして何より、そんな中でタイに続いてのTPP参加表明を焦っている首相。


 これはどうしたことか。
 私は今度の選挙は、日本とアメリカの代理戦争だと思っている。
 代理戦争、という言い方は妙かもしれない。けれど、極右にリベラルだの、日本の政党同士の戦いではもはやない。もしも、野田首相が「TPPを争点」とするならば。
 民主党の野田首相に着くものは、この国の国益を守る者ではない。


 TPPに入れば日本は有利だと語る者がいる。
 私もそうだと思いたい。
 1980年代、日本はモノづくりにおいて、アメリカに勝利した。実績がある。当時のように、良いサービスを提供し、良いものを創れば、もしかして、自由競争で勝てるのではないか。

 ところが、その考えは甘いと言うものだった。歴史はどうだっただろう。例えば半導体、1985年頃、日本の半導体は米国より圧倒的に優位に立っていた。そこで、1986年、日本と米国で半導体協定が結ばれる。日本政府が米国からの半導体を20%以上買うこと、その保障をご丁寧にも約束させられたのである。
 また、米国は、通商法301条によって、パソコン、電動工具カラーテレビの関税を100%に引き上げた。自由貿易も減ったくれもない。そんな理念はそもそもないのである。

 しかも、アメリカは、1990年代から日本が独り勝ちをこれ以上しないように、周到に制度設計を進めて行った。それをグローバルスタンダード、世界標準基準として、日本に押し付けた。法律(法務省)、税制(財務省)、会計(金融庁)の三つの分野において、官庁と連携する形で、日本企業の買収を後押しする改革が続けられた。

 その後、どうなったかは、私たちは良く知っている。私たちが見ている通りの、今の日本の姿である。

 今年の3月28日、半導体メモリー企業であるエルピーダメモリが破産した際、翌日の会見で坂本幸雄社長がこう言った。 なぜ破綻したかを問われて、

 「一番大きいのは日本の開発力の遅れと、為替が非常に円高に振れていること。 為替は、一企業の努力ではカバーしきれない」

 いくらいいモノを作っても、一企業の努力ではどうにもならないほど、会社法も税制も会計制度も企業統治制度も司法制度もすべては整備されているのである。
 そんな今になって、TPPとは何事だろう。
 自分たちが必ず勝つルールを整えた後で、「自由貿易の理念」を持ち出すとは公平さに欠けるのではないか。
 TPPは、アメリカ型の制度に日本の制度を変えてしまう構造改革の集大成だ。
 そこに日本の勝つ可能性は残されていない。
 
 この一言を言うにはずいぶん勇気が入った。可能性を希望という形でどうしても残しておきたかった。いいモノづくりが出来なくても、為替で勝つのだ、とか。それとも、アップルのような画期的なものの価値を生み出すのだ、とか。
 私の好きな中野剛志の書にあるように、TPPが平成の開国というならば、能動的な「攘夷による開国」という選択肢もあるのではないか、とか。

 しかしどうだろう。その答えはいまだ出せないとしても、これだけ勤勉で知恵のある国民が総出で頑張っていると言うのに、もう10年以上もデフレが続き、日本企業はますます追い詰められていくばかりである。
 精神論や理想論だけではなくて、政治の力をどうにかしないと、この国は持たない。

 これ以上日本の構造を改革して、日本の経済を痛めつけるTPPに入る必要などない。
 アメリカの国益に適うグローバルスタンダード基準と、国の構造とを、「自由貿易」という名のもとに、可能性だけを過剰に期待して、受け入れる必要はない。

 それは、アメリカの国益であり、日本の国益ではない。

 そのTPPに参加することが選挙の争点だと言うならば、アメリカの国益のために戦う民主党の野田首相のことを、私は日本の敵だとみなす。

 
 自民党の安倍総裁は15日、東京都内のホテルで、日本商工会議所の岡村正会頭らと意見交換した。 会談後の記者会見で、

 「守るべきものは守っていくという交渉はできる」

 まずテーブルに付く(参加表明する)のではなく、「農産物などを関税撤廃の例外品目とする日本側の主張を認めさせれば、交渉入りもできるとの考えを示したものとみられる(2012年11月15日16時55分 読売新聞)」。

 ただ後に続くのではなく、日本の国益を守るために、戦う気概がある者に、私は票を託したい。

 これは米国と日本の代理戦争である。解散前夜、戦う気のある政治家がもっともっと出てきてくれることを祈るばかりだ。








☆出典☆



☆おすすめブログ☆

田中良紹の「国会探訪」




にほんブログ村参加してます。ぽち頂けると励みになります。

にほんブログ村 ニュースブログへ


************************************************


☆私はTPPに反対します☆

 
サルでもわかるTPPがヤバい7つの理由

TPP : メキシコ農業はNAFTAと米政府の農業助成で壊滅的被害

『TPPで日本をぶっ潰せ!!』 ~ 10分で理解できるTPPの問題点 ~




考えてみよう!TPPのこと 日本の食と暮らし・いのちを守るネットワーク

TPPは農業問題じゃないヨ! 放射能のように、日本人すべての上に降りかかってくる大問題! 原発よりも危険かも!!

チャンネル桜ムービー 配信中!