2013年2月27日

安倍首相 日本は二流国家にはなりませんと「駆込み訴え」




 前回お届けした安倍首相の戦略国際問題研究所(CSIS)においての政策スピーチ第2弾です。

 結構ウェブ上でも話題になっているのが、下の発言。

 「日本は二流国家にはななりません」(一流国家であり続けます)というもの。

 これは、その場にいたリチャード・アーミテージ元米国務副長官とハーバード大のジョセフ・ナイ教授へのリップサービスではないかという説と、そうではなくて、安倍首相はガチンコで両者のむちゃくちゃな要求を丸呑みするつもりでいるのではないかという両方の説があるようです。

 ちなみにアーミテージさんとジョセフ・ナイさんのむちゃくちゃな要求とは、アーミテージレポートに書かれている日本への要求のことで、その内容をざっと挙げると、

 ・TPP参加
 ・原発推進
 ・資本の投資(提供)
 ・防衛産業の推進
 ・集団的自衛の行使(憲法改正)
 ・(米国の最大の)エネルギー輸入国となる

 などなど・・

 ※詳しくはこちら 『第3次アーミテージレポート』


 むちゃくちゃな要求といえば、かつて米国政府からの年次改革要望書というものがありましたが。アーミテージレポートはそれに非常によく似たメカニズムです。
 相手は自分の要望をスマートに伝えるだけ、拘束力は特に無いに等しいのに、受け手のこちらはせっせとその要望を推進しようと試みてしまう・・

 安倍首相が彼らの面前で、「二流国家にはなりません」と言ったからには、その要望を受け入れ、推進していく覚悟があると(リップサービスにとどまらず)、真面目に示した意思表示であると見るのが正当だと思います。
 
 あんな要望を受け入れるのかよ! とここは怒らなければいけないところなんですが。


 ※彼らはこんなことを言っています ↓

 「日本の原発ゼロ容認できぬ」アーミテージ・ナイ両氏



 けれど、何度読み返しても、安倍首相のスピーチからかなりのユーモアを感じ取ってしまうものですから、どうも真面目に受け取れないというか・・

 特に、「二流国家にはなりません」というくだり、

 太宰治の駆込み訴えという小説を思い出してしまうのは私だけでしょうか。


 
 ↓ (ここ)


 アーミテージさん、わたしからお答えします。日本は今も、これからも、二級国家にはなりません。それが、ここでわたしがいちばん言いたかったことであります。
 繰り返して申します。わたくしは、カムバックをいたしました。日本も、そうでなくてはなりません。



 ↓ (太宰がこっち)


 申し上げます。申し上げます。旦那さま。あの人は、酷ひどい。酷い。

 厭いやな奴です。世の中の仇かたきです。はい、何もかも、すっかり、全部、申し上げます。私は、あの人の居所いどころを知っています。すぐに御案内申します。

 あの人は、私の師です。主です。けれども私と同じ年です。三十四であります。私は、あの人よりたった二月ふたつきおそく生れただけなのです。




 太宰の「駆込み訴え」は「走れメロス」と同じ頃に書かれた作品で、太宰が一番作家として勢いがある時期に書かれた短編小説です。
 口頭で一気に語って、書き取らせた、という話も聞きました。
 そのせいか、とてもよく出来たお話で、ギトギトの怨念こもったネガティブな内容の割に、引き込まれて、一気に読めてしまいます。ユダ独特のおかしみもあって、私は好きでずいぶん読み込んだものでした。
  
 安倍首相のスピーチの書き起こしは、太宰の小説の文体にとてもよく似ているんですね~
 まぁ、だからなんだというわけではないですが。

 対米従属もネタにして、逞しく、日本の国家使命を果たしていくしかないでしょうか。


 ちょっとおかしかったので、ご報告でした。
 安倍首相、次回はぜひ「走れメロス」スピーチで、ガツンとかましてやってください。
 宜しくお願いいたします。




 ※太宰の駆込み訴えはこちらから読めます。

 青空文庫 「駆込み訴え」
 青空文庫 「走れメロス」




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