2014年2月14日

「ドイツをお手本」に! 日本はどこで道を間違えたのか。 



 韓国の外相がドイツの外相に、日本もドイツをお手本にしたらいいのに、と言ったそうだ。
 またしても歴史問題の話だが、いや、もういい加減うんざり・・・ と言うより、これで日本はドイツに2連敗である。
 まず、歴史問題でドイツにしてやられ、(実際ドイツよりも戦後処理が誠実であったかなかったかの事実と関係なく、してやられ)次に脱原発でしてやられた。
 
 ドイツは脱原発を成功させた国である。
 それでエネルギー危機も起こさなければ、経済大国の地位を手放したわけでもない。当然、脱原発で電力を減らした分国民を間引いたなんて馬鹿な話(※参照)もあるわけがない。
 
 ※【画期的】 3600万人の人口削減による脱原発の完遂について 【ラジカル】


 なぜ、日本はドイツの真似をできないのだろうか?
 私は歴史問題において、ドイツの真似をしなかった日本をずっと誇りに思っていた。だが、脱原発に舵を切れないいつまでたっても煮え切らない曖昧なダメな日本を見ていると、その思いも正しかったのか疑問に思えてくる。
 ああ、情けない。

 そこで、ドイツと、それから自然エネルギー(産業)へ同じくシフトしたデンマークの事例を挙げてみようと思う。両国の成功例が、なにか日本の「正しい道」の「お手本」となれば幸いである。
 (韓国の外相も喜ぶだろう!) 
 

✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩


 ドイツはなぜ成功したか?

 1.国としての決断をした。
  福島原発事故後、ドイツ政府は原発をどうするか倫理委員会に諮り、「原発はリスクが大きい」という委員会の結果を国として受け入れた。

 2.原発を7其止めて、原子力の割合を24%から14%に落とした。
  おかげで電力の輸出は減ったが、原発大国フランスから電力の輸入を増やしたというのは大嘘。

 2.再生可能エネルギー産業へシフトした。
  ドイツ政府は再生可能エネルギー導入量を増やしてエネルギー自給力を高める目標を掲げている。原子力産業35万人の雇用を超える37万人の再生エネルギー産業の雇用を創出した。

 原発推進論者はなぜドイツの脱原発成功例を無視し続けるのか? より



✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩


 デンマークはなぜ成功したか?
 
 1.国民の意識が高かった。
  デンマークでは18歳の国会議員がいる。投票率も80%を超える。風力発電やバイオガスを国民が自然に始めた。

 2.国民の高い意識を国が支援した。
  化石燃料には環境税をかけ、その収益を自然エネルギーや省エネの補助金とした。自然エネルギーが化石燃料よりも安くなる状況を作り出した。電力買取保証制度も実施した。自然エネルギーによる電力が確実に売れ、利益が出るように配慮した。

 デンマークはなぜ成功したか?より


 ✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩



 なるほど。でも、日本だって負けていない。デンマークはなぜ成功したか?の平川さんも書いているように、日本人はドイツやデンマークよりも、かつて最先端の社会モデルを持っていたのである。




日本人は、本来、自然を大事にしておりました。江戸時代の 日本は、浮世絵、能、歌舞伎といった高い文化を保持しなが ら、資源をしっかり循環させていた環境先進国であり、その 伝統は、昭和30年頃まで続いておりました。「もったいな い」という言葉は、日本独特の言葉であったように、① Reduce、②Reuse、③Recycleは、日本の伝統であったのです。 戦後、アメリカの使い捨て文化に染まってしまい、日本は道 に迷ってしまいましたが、日本は、本来、自然を大事にし、 ものを大切に使う、環境を大事にする国であり、それは日本 人のDNAとなって、ひっそりと息づいていると、私は信じ ています。




 脱原発は米国の陰謀だという説もある。TPP(の電気通信の規制緩和)参加と脱原発の流れが同時に起こることによって、電力が自由化され、発送電が分離され、その結果大切な日本のライフラインが破壊されてしまう、将来的に発電部門が外資系に乗っ取られてしまう、というものだ。

 確かにこれは懸念すべきことである。私の以前の(TPPに反対する)記事でも、散々、発送電分離に反対する主張をしている。TPPと脱原発の流れが同時というタイミングがどう考えても危険そうだ。

 だが、この安全なライフラインにしがみついていたら、日本は永遠に原発漬けの電力体制から抜け出せない。このライフラインしか本当にないのか。発送電分離にしたら、電気代が必ず高くなる、とか、発送電分離は欧米のように必ず失敗する、という想定を恐れて、何もチャレンジせぬまま環境的に最もリスクのあるライフラインにしがみついているのは本当に正しい道なのか。都知事選が終わった途端、近頃はニュースを見る度に、原発の話題ばかりである。(再稼動に中間施設に汚染水に・・)これでは歴史問題と同じだ。韓国の執拗な追求と同じように、そろそろもううんざりである。

 戦後、日本はどこかで道を間違えたのだ。それは負けたからだ、だから米国の言いなりになったのだ、と言うならば、ドイツだって敗戦国である。

 ドイツのようになれないものか。デンマークのように国民一人ひとりが高い意識を持って、自然と自然エネルギーにシフトしていく、ということはできないだろうか。議論を重ねて、いつか国として脱原発の方向性を決めることも。自然エネルギー産業を発展させてエネルギーを輸出するようになることも。私たちひとりひとりの行動によって、それは起こりうる未来の話となるのである。




韓国「歴史問題はドイツが手本」 両外相、電話会談
(朝日新聞デジタル 2014年2月13日00時13分)


 韓国の尹炳世(ユンビョンセ)外相とドイツのシュタインマイヤー外相が11日に電話会談し、尹外相は過去の歴史に対するドイツの「模範的な事例」が、歴史問題をめぐり溝が深まっている東北アジアの問題解決のいい手本になるとの認識を示した。韓国外交省が12日に会談内容を発表した。安倍政権に歴史認識問題への対応を迫る意図があるとみられる。

 尹外相は統一問題についても、ドイツの経験から教訓を得たいとした。これに対し、シュタインマイヤー外相は域内協力に関する欧州の経験に言及した後、分断の経験と統一の過程について両国間で相互協力の方法を議論していくことを提案し、尹外相も歓迎の意を表した。朝鮮半島情勢についても意見を交わした。(ソウル=貝瀬秋彦)



 ※こういうことを書くと、天皇を守ったことが間違いだったのか、という人もあるかもしれない。だが、私が言いたいのは、日本の本来の姿に回帰することで、伝統と誇りを取り戻そうという話である。





✩関連記事✩

 東京(江戸)からまた新たな循環型の社会モデルを作れたら素敵だったのですが。オリンピックの電力はすべて再生エネルギーだよ、とか言ったらかっこよかったのになぁ・・
脱原発首長の世田谷区長に聞いた「脱原発都知事の誕生で、エネルギー革命は加速する」


脱原発の流れは失速していない

電気事業法改正、発送電分離できるか 大手電力に異論根強く、骨抜きの恐れ