2015年2月14日

負け組の人助けという生き様 ~京都のingressがオワコンだった話を読んで~




 めちゃくちゃ痛快な記事を読んだ。

 京都の ingress がオワコンだった話

 
 またイングレスネタかよ、とお思いかもしれないが、そうじゃないんだ。これは今の日本と貴方が属するコミュニティの話なのだ。会社だったり、国だったり。

 その前に、時間がない方のために、記事を思いっきり要約すると。

 「京都にイングレスをしに旅行に行ったら、どこもかしこも自勢力の色に染まっていて、敵がほとんどいなかった。なので、陣地の取りようもなく、戦いようもなく、何もすることがなかった」

 「仕方がなく、敵が細々と生息している嵐山に行って焼き尽くした」

 というお話。

 これは京都に特有の話ではない。旅行を終えて東京に帰ってきたらまともだった、というところで記事は終了している。緑が攻撃したら、数分後に取り返された、と。もしかしたら、東京は京都の逆だ、と仄めかしたいのかもしれない。東京はオワコンである、と。(いや、でも東京はいつも青一色ではないからそう言いたいのではないかもしれないが)
 
 それにしても、作者の言うとおりだ。これは京都特有の話ではない。

 そして、イングレスに限った話でもない。

 私は、この方は何の話を書いているんだ、と読んでいる途中から首をひねりっぱなしだった。

 世間で俗にいうところの勝ち組の生態は、京都のエンライテンド(緑)とまるで変わらないのではないか。
 
 で、世間のコミュニティというものは大抵が勝ち組が支配している。(負けたものはコミュニティを去るから当然だが)

 どこかに属している私たちは既に勝ち組かも知れないし、もしくはそうなろうと戦っているところかもしれない。

 で、「ingressがオワコン」の記事はそのコミュニティの大半を占める勝ち組の行動とその問題点を示唆しているのである。

 たとえば、記事では、なぜ京都のレジスタンス(青)が育たないのか、ということを提示してくれている。

 自分の生態系(安全地帯)を脅かす異物を見つけたら、味方のネットワークを疾駆して、攻撃する。
 瀕死の敵が邪魔にならないところまで逃げて、そこでやっと小さな生態系を作り始めれば、経験値を上げるためにと追いかけては狩り尽くす。
 敵の心が折れるまでとことん、破壊する。
 そして、相手の居場所を徹底的に奪う。

 まるでいじめだ。

 勝ち組は「共存」ということが念頭にないらしい。

 異物が隙間産業的に、自分なりの得意分野を作ろうと努力をすれば、ネットワークを使って即座に対策を練る。ギチギチにルールで縛って、相手が勝手に動けないようにする。

 異物はとことん居場所を奪われて排除される。

 
 京都の ingress がオワコンだった話 では、なぜ○○がオワコンになったのか、(もしくはオワコンになりつつあるのか)ということを教えてくれている。なぜ敵が・・ではなく、なぜ自分が育たないのか、という大切なことを提示してくれている。誰しもが勝ち組に属したい。負け組になることを拒み、何としてでも勝ち組に属した暁には、徹底的に負け組を攻撃する。相手にわずかな居場所を与えない。自分の首を絞めるまで相手を攻撃して、勝ち続ける。それがどんなに愚かなことか、まるで分かっていない。

 こんな人たちばかりである。貴方のコミュニティはオワコンに瀕している。ゲームはオワコンに瀕している。

 人類はオワコンの危機に瀕している、と、まで話を広げてもいいのではないか、とさえ思ったくらいだ。

 願わくば、たとえ共存が無理だとしても、自分のために、敵を育てる余裕を持って頂きたいものである。そうして、勝負と関係のない敵の行動(記事で言うところのFF)はマナーを守って、ある程度の気遣いをしていただきたいものである。

 いや、無理なのかな。彼らは自分たちがオワコンになるまで気づきはしない。勝ち組の筆者が、(笑)と「マナー違反」に失笑をしていることからも窺える。

 (奴らは自分の首を絞めていることに自分が死ぬまで気づきはしないのだ)


 負け組が戦うのは、もはや人助けだな。心が折れたら、即勝ち組を自負している奴らがまた一人死んでいく・・みたいな。

 ちなみに、イングレスに戻ると、この記事が波紋を呼んで、京都は青が復活の兆しを見せているそうだ。(良かった良かった)


 それにしても・・

 太古から日本人は共存共栄が得意な人たちばかりだったのに、どうしてこんな(記事の緑のような勝ち組の)人が増えてしまったのか、謎である。